写真管理ツール"Tiat"が凄い
素晴らしい写真管理ツールTiatに出会ったので紹介する。
Tiatとは
写真などの画像データを管理するツール。Windows/mac/Linuxに対応しているらしい。無料。
記事執筆時点でのバージョンは1.5.4
だが、現在バージョン2
を開発中らしい。
なにができるか
- ライブラリにインポートした画像データがずらっと並んでいて、適当なデータを選択するとその詳細が見える、という、よくあるタイプの写真管理ツール。
- 個々の画像データにタグやレート、メモなどを付与することができる。
- ライブラリ内を様々な条件で検索できる。
ここがGood
画像ファイルをローカルに取り込まない
このツールが取り扱うライブラリには、メタデータとサムネイルのみが保存されるらしく、画像データはもともとの置き場所から変わらない。なので、ファイルサーバだとかNASだとかに画像を置きっぱなしにできるし、システムのディスク容量を圧迫することもない。
画像の一覧を見るときのストレスが少ない
画像自体はフォルダに分けて管理されているものの、「フォルダ」というよりも「しおり」に近い管理方法になっている。
一覧をスクロールしていって、そのフォルダのデータの先頭/末尾になると、そのまま次のフォルダのデータが始まる(見出しは挿入されるけど)。フォルダやファイルを時系列に並べておくと、撮った順(または逆順)などで延々と眺めることができる。
ちなみに、アス比の違う画像が混在していると、うまいこと隙間なく敷き詰めるように配置してくれる。
画像詳細の情報量が多い
詳細画面右側に画像、左側に情報が表示される。
ファイル名、ファイルの場所、撮影日時などが最初に出てきて、次いでレートやタグなどの自分で付与した情報、そして、画像データに含まれる詳細情報(色情報、EXIF)がずらずらと。
色情報はちょっと面白いと思った。なにかに使えそうだ。
柔軟な検索
ライブラリにインポートしたファイルを検索する機能がある。これが結構凄くて、
- ファイル名
- タグ
- レート
- 色情報
- EXIF
を組み合わせて検索できる。除外条件も指定可。
ただ、あんまり検索精度は良くない印象。とくにEXIF検索は。前方一致でも部分一致でも無い、変な誤抽出のされかたをする場合がある。これは不具合かもしれないので、今後のアップデートに期待。
タグ付けとタグ単位の閲覧
詳細画面で個々にタグを付与することもできるし、EXIF等で検索して抽出したデータに、まとめてタグを付与する、みたいな使い方もできる。タグにはは英字だけでなく日本語も使える。
タグを付与したものは、フォルダベースの一覧とは別の画面で一覧化できる。フォルダの方とは異なり、別のタグの一覧に続いていくわけではない、という差別化がされている。
タグ別の一覧は、AND条件またはOR条件で複数のタグ条件に合致するよう指定できる。うまくタグを付与しておけば、たとえば「○○のカメラで撮った△△の写真一覧」のようなリストが作れる。
ここがNot Good
このツールは十分魅力的なんだが、個人的に惜しい点もいくつかある。今後に期待。
- 一覧画面のソート条件は好みに応じて指定できるが、そのソート条件を保存できず、毎回ソート条件を指定する必要がある。
- ライブラリにインポートする際の除外条件(「RAWは除く」等)ができない。
- 子フォルダの除外はできるが、ファイル単位の除外やワイルドカード指定ができない。
- インポート時にタグの自動付与ができない。
- EXIF検索の結果が正しくない場合がある。
- 一覧画面で、画像データの複数選択がやりにくい。
- ドラッグで範囲指定、とか、Shift+クリックで一括指定、というのはできない。Ctrl/Cmd+クリックで個々に選択できるものの、選択数が多い場合は地味に大変。
- 一覧画面でサムネイルサイズを拡大/縮小できるが、メニューのボタンなども一緒に拡大/縮小されてしまう。
- ソート順「ランダム」が欲しい。
- レート(☆0.5〜5の範囲で、0.5刻みで指定可能)を一度設定すると、0(未設定)に戻せない。
- ライブラリの書き出し/読み込み機能がない。
まとめ
惜しい点はあるものの、素晴らしいツールである。オススメ。無料なのでぜひ。
インタフェースは日本語化されていないけど、簡単な単語しか出てこないし、感覚で使えると思う。(バージョン2では日本語も対応するらしい)